秋田・男鹿ミステリー案内 凍える銀鈴花 レビュー
「伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠」の続編、「秋田・男鹿ミステリー案内 凍える銀鈴花 」が遂に発売。
本作品はクラウドファンディングで資金募集して発売まで達成した作品になります。
パッケージ版も販売されており、こちらにネタバレ厳禁なCDが付属、要注意!
エンディングを見るまで封印推奨。
前作よりテキスト量が大幅にアップ!プレイ時間もそれに伴い増加、良質なレトロテイストアドベンチャーの仕上がりに。
タイトル、ゲーム画面からは滲み溢れ出る昭和感だが・・・これは間違いなく令和時代のゲームである。
ゲームの進行はプレイヤーの「センパイ」と相棒刑事の「ケン」の視点で物語が展開されていく。
とはいっても、実際にセンパイはコマンドで指示するだけで一切会話することがない。
相棒のケンがプレイヤーに変わって状況の説明 や 行動してゲームは進行する。
とにかくこのケンがとにかくしゃべりまくるのだ。(テキストの大半はケンの発言では?)
ゲームにはファミコン風な取扱説明書も収録されており登場人物も確認可能。
秋田各地の観光地や名物に関する知識や小ネタが盛りだくさん、これはアドベンチャーなのか観光案内ゲームなのか困惑状態に。
そんな感じなのでミステリで謎解きするという心構えが必要ではなく、何となく「嗚呼~久々に秋田行きてぇっぺなぁ・・・」という気分にさせてくれる。
火曜サスペンスをぼーっと見ている感じでまさに旅情ゲーと言える。(作中に出てくるお店も本当に実在するお店なのかな・・・?)この点に関しては好き嫌いが大きく分かれるかもしれない。個人的にはミステリ要素が強めでロジックを考える事が好みであるため、もう少しストーリーとロジックがしっかり練られているとよりGoodだと感じた。
※このゲーム基本的にはコマンド総当たりなのであまり考える必要なく事は進む、とはいえ後半の怒涛の展開は是非プレイして体感して欲しい。
また、ゲームプレイ中にスマフォからおまけのミニゲームがプレイできる。
こちらのミニゲーム「西ブー記」は、ファミコンのロードファイターを彷彿とさせるカーアクション。
(正直そこまで面白いものでもない・・・)
色々と細かい部分気になるところは多いが、是非次回作も開発されることを望む。
私は久々に秋田に行っておいしいものをたらふく食べたいと思うのだった。完